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【意外と知らない】がんになると必要な治療費の相場をケース別で紹介

がんの治療費はいくらかかる?

がんの治療にかかる費用は、一般的にかさみやすいといわれています。がんは一度で治らずに、再発や転移によって治療費がかさみやすいからです。再発はがん細胞が1度目の治療で取り除けずに、新たに見つかった場合を意味します。

転移とはリンパや血液の流れに乗って、他の部位でがん細胞が増殖する減少です。再発や転移を起こすと治療も長引くので、一般的に治療費がかかります。どれくらい治療費がかかるのか、厚生労働省の調査から見ていきましょう。

がんの治療にかかる費用を、入院と通院に分けてまとめました。その結果、がんの治療1件あたりの診療費は、70万円程度になるとされています。

単位:円 協会健保 組合健保 共済組合 国民健康保険 後期高齢者医療
悪性新生物 722,961 733,297 714,383 697,772 633,254

実際に診療費の3割で考えると、25万円程度が自己負担となります。通院でかかる費用はおよそ4万円が必要です。

単位:円 協会健保 組合健保 共済組合 国民健康保険 後期高齢者医療
悪性新生物 41,087 38,657 37,799 55,734 46,881

実際の治療では差額ベッドや食事代、交通費といった治療には直接関係しないお金も必要です。以上から、がんは出費がかさみやすくなる可能性が高いといえます。

では、がんの種類によって治療費に差はあるのでしょうか。がんの種類ごとで必要な費用に違いがあるか確認しておきましょう。

がんの種類別で見ると費用のかかり方はバラバラ

厚生労働省の医療給付実態調査から、がんの種類別に必要な診療費をまとめました。結論としては、がんの種類によって必要な費用にばらつきがあります。

  入院費用 入院外費用
  医療費 医療費
胃の悪性新生物<腫瘍> 650,555 40,186
結腸の悪性新生物<腫瘍> 654,049 44,364
直腸S状結腸移行部及び直腸の悪性新生物<腫瘍> 753,745 61,290
肝及び肝内胆管の悪性新生物<腫瘍> 621,937 44,823
気管,気管支及び肺の悪性新生物<腫瘍> 701.623 106,745
乳房の悪性新生物<腫瘍> 586,020 57,632
子宮の悪性新生物<腫瘍> 641,088 30,399
悪性リンパ腫 970,096 66,439
白血病 1,596,183 88,221
その他の悪性新生物<腫瘍> 653,790 62,790
良性新生物<腫瘍>及びその他の新生物<腫瘍> 562,691 19,537

費用にばらつきがある原因は、再発や転移のリスクによるものです。以上から、がんによって費用にばらつきがあるので、しっかり保障を準備しておく必要性があります。

がんの先進医療を受けた場合

がんの治療でよく聞く先進医療を受けると、いくらかかるのでしょうか。先進医療とは厚生労働省によると「厚生労働大臣が定める高度の医療技術を用いた療養」と定義しています。先進医療は保険証が使えないので、治療にかかる費用は患者が全額負担しないといけません。

代表的ながんの先進医療に「陽子線治療」と「重粒子線治療」があります。陽子線治療を受ける場合は、297万4,000円が必要です。重粒子線治療の場合だと314万円かかります。

以上より、がんで先進医療を受けるのであれば300万円ほど負担しないといけません。治療にかかる費用の負担が大きい先進医療は、しっかりカバーしておきましょう。

がんは治療以外にもお金がかかるので負担が大きい

がんはお金がかかるイメージがありますが、どういった項目にお金がかさむのでしょうか。実際にがんにかかる費用を、2つの観点から考えていきましょう。

  • 治療のための費用
  • 治療費以外にかかる費用

がんの治療は時間がかかります。どんな治療にコストがかかりやすいのか確認していきましょう。

治療のための費用

がんを治療するための項目は以下にまとめた通りです。

  • 検査費(血液検査やCT、レントゲン、エコー、生検など)
  • 診察費
  • 手術費
  • 抗がん剤などの薬剤費
  • 入院費

検査や診察をはじめ、抗がん剤といった費用が必要です。がんには4大治療とされる「手術・放射線・抗がん剤・免疫療法」が主に利用されます。

治療以外で費用がかかるもの

治療以外では、交通費やベッド代が中心になります。お金がかかる項目の詳細を、以下にまとめました。

  • タクシーやガソリン代の交通費
  • 保険金を請求する時の証明書代
  • 入院時の雑費(日用品や衣類)
  • 差額ベッド費
  • 入院時の食費

がんはさまざまな場面でお金がかかりやすいです。お金を負担する項目が多いので、費用もかかりやすいと考えられます。

生存率の向上により治療は長期化する可能性が高い

がんの治療費は「5年相対生存率の伸び」も影響しているといえます。5年相対生存率とは、がんを患った人が5年間生存している割合で、よく使われる指標です。2009年から2011年にがんと診断された人の5年相対生存率は、男女あわせて64.1 %でした。1993年に行った同じ調査では60%以下なので、生存率は上がっています。

生存率の伸びは、長生きしている人が多いといえます。一方で「治療する回数が増えてしまい、コストが膨らんだ」ともいえるでしょう。5年生存率の伸びは、治療にかかるコストに影響しているといえます。

高額療養制度に潜む注意点

「高額療養費制度があるから大丈夫じゃないか」と思われた方もいるのではないでしょうか。高額療養費制度とは、病院や薬局で支払った治療費が一定額を越えると、超えた金額を国が支給する制度です。

年収や年齢で異なりますが、治療費が高くても高額療養費制度を使うと10万円から20万円程度の自己負担になります。しかし、高額療養費制度があるからといって、安心できるわけではありません。
そこで、高額療養費制度の注意点を2つのポイントから紹介します。

月をまたいで治療する場合は注意

高額療養費制度の限度額は、1ヶ月単位と決められています。月をまたいで治療すると、それぞれの月で負担しないといけません。がんは月をまたいで治療するケースが多いので、費用も継続してかさむ可能性が高いです。

がんの治療が月をまたいで行われる場合、高額療養費制度は注意が必要になります。

保険診療以外の治療には使えない

高額療養費制度は、あくまでも保険診療にかかわる治療が対象です。保険診療とは、病院で保険証を提示したら3割負担になる治療をいいます。そのため、差額ベッド代や食費、先進医療では高額療養費制度が使えません。

いったん窓口での負担が必要

高額療養費制度は限度額を超えて支払った治療費を後から還付する制度です。還付が基本なので、いったん自分たちで全額を窓口で負担しないといけません。しかも、還付されるまで3ヶ月程度かかります。最初に負担できるまとまったお金が必要なので、手元に緊急予備資金がないと大変です。

がんは治療の頻度や期間の長さが要因で治療費がかさみやすい

がんになると治療費は大きくかさむ可能性が高いです。再発や転移のリスクを考えると、長期的に家計を圧迫する可能性もあります。治療費が高額になっても慌てず安心できるように、がん保険や貯蓄で対応できる準備をしっかりしておきましょう。

出典
厚生労働省 医療給付実態調査 報告書 令和元年度
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450389&tstat=000001044924&cycle=0&tclass1=000001044945&tclass2=000001156339&stat_infid=000032109260&cycle_facet=tclass1%3Acycle&tclass3val=0
筑波大学附属病院 陽子線治療センター
https://www.pmrc.tsukuba.ac.jp/about_proton_therapy/cost.html
大阪重粒子線センター
https://www.osaka-himak.or.jp/patient/payment/
国立研究開発法人 国立がん研究センター 最新がん統計
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
国立研究開発法人 国立がん研究センター 年次推移
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/annual.html
厚生労働省 高額療養費制度を利用される皆さまへ
https://www.mhlw.go.jp/content/000333279.pdf


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